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[iDrip豆知識]ハンドドリップって何?

ハンドドリップの基本-1 ハンドドリップの概要

[iDrip豆知識]ハンドドリップって何?

ここ数年、ドリップコーヒーがブームを呼んで、各コーヒーショップを巻き込み、コーヒーを飲む人達が興味を持ったり、はまったりしています。「ドリップコーヒー」とは一体何でしょうか?今回は、ドリップコーヒーの原理についてお話します。

いわゆる「ドリップコーヒー」とは、気圧を利用してドリッパーとフィルターのに適量のコーヒーパウダーを入れて、沸騰したお湯をゆっくり注いでコーヒーを煎れる方法です。適度な温度と容量のお湯をコーヒーパウダーの上に注いで、コーヒーエキスを抽出します。研磨の粗さや水温、注水方法、沸かし時間によってコーヒーエキスが影響を受けますので、コーヒーに関する知識とドリップオンの技術が非常に重要になります。

ドリップコーヒーのエキス抽出原理は、水とコーヒーパウダーの両者の間における「浸透・ブルーミング、溶解、拡散」の3種類の物理的メカニズムによって成り立っています。そのプロセスは以下のとおりです。

1. 浸透・ブルーミング
ドリップコーヒーで最初にお湯を注ぐ際、通常はお湯を少しだけコーヒーパウダーに注いで浸透させます。コーヒーパウダー中の二酸化炭素の発散を促進することで(コーヒーパウダーは膨張するため)、二酸化炭素による水とコーヒーパウダーの接触を妨げ、抽出されたエキスの風味が不完全になることを防止することが目的です。

2.溶解
二酸化炭素の排出が終わったら、お湯を注いで、コーヒーパウダー内に含まれるカフェインや酸味物質、フレーバー、油脂、糖分(甘味)、炭水化物(苦み)などコーヒーの風味を構成する数100種類の物質からなる3分の1を占める水溶性分子(残りの3分の2は水に溶けない繊維)を溶かします。

3.拡散
溶解した分子は浸透によってコーヒーパウダーから水中に拡散し、ポットの中には、香り豊かで酸味や甘味、苦みを持ち、油脂が豊富なコーヒー色の液体でいっぱいになり、繊細で豊富で多彩な変化を見せるコーヒーの風味が漂います。

ドリップコーヒーの特色と原理を理解すれば、次にコーヒーを煎れてお召し上がりになる際に、今までとは違う味覚を味わえるかもしれませんよ。