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[Agnieszka Rojewska] 黄金蜜処理法

2018 World Barista Champion

[Agnieszka Rojewska] 黄金蜜処理法

アグニエシュカ・ロジュースカ(Agnieszka Rojewska)

2018 ワールドバリスタチャンピオンシップ

SL-28はラテンアメリカでは一般的ではないため、この黄金蜜処理法はより特別なものとなり、風土がコーヒーの風味に与える影響を比較体験する機会でもあります。

21世紀初頭以降、カルロス・バランテスさんの一家はLa Perla Del Cafeマイクロミルを所有、経営しています。独自の上質なコーヒーの生産に注力すべく、カルロスさんは妻のダイアナさんと現在所有する5つの小農園とLa Perla Del Cafeを経営することに決めたのです。每年わずか300袋しか生産されない小ロット製品でさらに高品質のコーヒー生産に力を入れながら、全ての生産プロセスの細部を適切に管理しました。

カルロスさんは毎年全く同じピッカーを採用し、収穫時期になるとパナマから45名の原住民が農場へやってきます。バランテスさん夫婦はこれらの農家と常に連絡を取り、1年の他の期間も彼等の面倒を見ています。

処理工場では主に蜜処理法と天日干しで処理を行っています。カルロスさんは別々の品種や製品をテイスティングすることを好み、現在はゲイシャ種、ビシャロボス種、ティピカ種、ビシャサルチ種そしてSL-28を栽培しています。カルロスさんの細部までのこだわりは、近年やがて大会で優勝できるだけの品質を得るようになりました。

特筆すべきはSL-28の品種で、カルロスさんはコスタリカ初の生産農家だということです。原産国のタンザニアはブルボン種と関連性があり、SL-28は、1935年にスコット研究室によって1本の樹から選ばれました。その高い抗乾性によりSL-28は1935-1939強化育種品種に選ばれました。スコット研究室が提供しています。本品種はアフリカ由来の主要品種の一つであり、病気に対して弱い品種ですが、コーヒーのクオリティは最高レベルです。

風味豊かで、カラメル、ヘーゼルナッツシロップ、そしてレモンの香りを味わうことができます。